089 うつくしいもの

 お茶の入ったピッチャー越しに見える、朝日。赤土のような色は、私のお気に入り。 蛇口を伝っていく、泡。金属特有の冷たい光を縫っていくように落ちていく。 私を、ここから消して、包むようにしてそれらの情景を味わう。 何がどうあろうがそこにこれがあるから、そうなるのであって 私がいなくてもそのように、あり続け、変わり…

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