片隅

もしそれが事実だとするならとっても悲しいってことばかりだよこの世界は 世界の中心でさえただの片隅にしか過ぎないのに

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夜の雷雨

道路を走る雨空に寝転ぶ光 光の音は人の音の行列をすり抜けて鼓膜に体当たりする 全てにおいて冷ややかな風が私の正体を暴こうとする じわりと私の中の門が開きはじめると我先に、と私の世界たちが一斉に溢れ出てくる あ、傘のプラネタリウムにアーク放電が見えた

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かみさまからのおくりもの

一つ一つの「偶然」が今この時間の先の未来から見るとまるでマグネットが互いの磁力でくっつき合ってビャッ!と一直線に繋がるように「必然」となることがあるが、 それは突然吹き抜ける風がかぶっている帽子を飛ばすようなやり方で私を驚かせ、 まだ私は大丈夫なんだな、と教えてくれる。

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