956 回転休止中の思考で


回転休止中の頭。
だからこそ何か
何だろうなぁ。

ちょっと大きめのがまぐちの口を開けて
テーブルの上にひっくり返したら
バラバラジャラジャラ
軽い音を弾かせて
出てくる。
これは何だろうなぁ。

さっき言ったように
頭は回転休止中だから
答え合わせができないんだよね。
バラバラジャラジャラ?って呼んでいい?



透明な瓶に、
いつ滴るかわからない雫が
ピンという柔らかい音を
空間に居座らせる。

音は消えない。
ピン
文字にすれば2文字なのだけど
だけどね、消えない。
そこに、いる。


雫は
瓶の中にへばりついて
レンズみたいになってる。

消えるって言われるものも
消えないって言われるものも
この、同じ空間に
あるんだね。



そんな感じで
(えっ…どんな感じかな

頭が回転休止中(3回目)
それは
空間に膨らみ、時間にするとそれは一瞬。
そんな感覚。
これは多分、
私に訪れた危機的破壊的衝動であるけれど、
しかしそれは、とても柔らかく優しい。



綺麗だね。


目の前に
食べられるお花があるとする。

こんな鮮やかな色。

食べていいの?
どうやって食べるの?

この、生えてる歯で噛み砕くの?
噛み砕いちゃっていいの?

丸呑み?
丸呑みすればいいの?
でもきっと
えずいちゃうよな。



生きるって
噛み砕くことだね。
そのために
この美しさを
噛み砕くんだね。

美しいのは
花だけじゃないんだよね。
それも問題だと思うんだけどさ

でも
さっきの
雫は本当に滴ったのか
滴らなかったのか
どちらでしょうね。
これも問題だと思うよ。

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