2011 ツヅラフジ

壁に蔓延る蔦。

このようにして
葛藤は心を覆っている。


葛藤は、自ら立つことができない。

そうか。

葛藤は、
私の心を利用しているわけだ。
しかし
私の心もまた同様に、
この葛藤を利用しているのではないかと思う。
……
そうでないことを祈ってる。






船橋駅。
静止した私の中に、
動く人たちが集約されていく。

もし今、
耳の奥にある
ステンレス製の箱がなくなったら
私はこの空間で生きていても仕方がないと感じた。





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