2028 愉快
朝の電車。
乗り換えに都合がいいから、
先頭車両に乗る。
早戻しの朝の電車。
電車は過去に進もうと試みているらしいが、
私は現在を進もうとしている。
電車と私は、噛み合わない目的でもってつながっている。
私はどこに行くのだろうか。
それでも
過去現在、そして…現在。
この電車に乗り合わせている人達は、
どの、現在の人達??
過去に進みたい人達??
現在に進もうとしている人達??
私に、未来は、ない。
過去も、ない。
なんとなく、全て、現在。
やっぱり
どう考えても…
時間とは
輪転機のようなもので、
輪転機から紙のようなものが擦り出される、
その紙のようなものこそが
現在と呼ぶもののような気がしてくるんだよな。
過去現在未来
これらはこの並びで一直線状に書かれがちなのだけど
それは本当なのかなあと思う。
輪転機。
もっと不誠実で乱暴で嫌味で不機嫌な言い方にかえるとすれば、
(過去、未来、という言葉は私をそれらのような気分にさせる)
噛み合う、過去と未来の歯車から
クシャクシャボロボロになった現在が出てくる、みたいな。
クシャクシャボロボロだから
過去と未来は、
「現在詰まり」を起こして
警告音が鳴るよな。
ああ…
きょうもまた、私は、
コピー機の紙詰まりと戦ったのですよ。
コピー機の指示通りに扉を開けて
コピー機の指示通りの箇所から紙を取り出す。
クシャクシャボロボロの現在を見つけ、
それを少しずつ掻き出す。
そうだね、
未だ来ないから未来、でも、
これからも、ずっと来ない、未来。
意味わかんないけど
そんな感じ。
この記事へのコメント