008

月の横にいるのは
骸骨

骸骨は月をガリガリとかじり、
月は半分に砕け地球まで降り注ぐ

そのかけらが
彼の髪に散るんだろう


骸骨が月をかじる
そんな夜は
横断歩道を機関車が渡り続け
日が昇るまでその車両は続く




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