2021年12月21日 2200 どこにある世界だろう迷い込んだ空間には空から垂れた糸にぶら下がる箒が生暖かい風に優しく吹かれゆらゆら揺れている子供たちが、まえにならえ をしたようにたくさんの箒が空間一面に整然と並んでいる私は箒の柄からのびる糸に触れずんと空に向かって届く限り指を這わせてみたけれどそれはとてもとても無感情な糸で、だからゆらゆら揺れている箒たちは切ない存在としてあるしかないようだこの、迷い込んだ空間にいると、心地よいのだこの場所では、私以外に誰もいないと言い切ることができるから行くべき場所がいるべき場所、となる間目の前にいる私を置いてけぼりにしそうで怖いので、私は目を逸らさず一所懸命に私の目を見続けているんだ。
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