ぱらぱらと

白いバラ空一面覆う日に
人々は
アゲハ蝶の羽の上で憩う


夕日の色透け始めた花びらが
とうとう朽ちて散る時に
アゲハ蝶は飛び立つので
人はぱらぱらと落ちていく

それは
まるで
儚く消えゆく彗星のよう






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