部屋の中に
ゴム風船の素材のカーテンが
迷路のようにかかっている
とにかくこの部屋から出たい
真っ当にカーテンを開けようとするけれど
埒が開かないので
心の中にあった柵の素材を10本まとめてぐるぐる巻きにして
尖った方でカーテンを破る
とにかくどこかに出たい一心で
破っては
そのできた穴をくぐり
の繰り返し
寝苦しい夜にみる夢のように
気づいたら私の顔はゴム風船のカーテンで覆われていて
別に、息がしたいわけでもないのに、息をしないといけない!という衝動のまま
顔に張り付いたカーテンを剥がそうとする
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