夜の雷雨


道路を走る雨
空に寝転ぶ光

光の音は
人の音の行列をすり抜けて
鼓膜に体当たりする

全てにおいて冷ややかな風が
私の正体を暴こうとする


じわりと私の中の門が開きはじめると
我先に、と私の世界たちが一斉に溢れ出てくる


あ、
傘のプラネタリウムに
アーク放電が見えた




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